ロジクールから新型トラックボールマウス「ロジクール ワイヤレスマウス MX ERGO」が発売されました。
ロジクールからトラックボールマウスが発売されるのは、実に7年ぶり。そしてロジクールのハイエンドマウスである「MXシリーズ」のため、非常に気になってたので買いました。というわけでレビュー。
トラックボール「MX ERGO」のポイント
スペック
ブランド | ロジクール / logicool |
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型番 | MXTB1s |
電池寿命 | 最長4ヶ月 |
操作距離 | 最大10 m |
サイズ | 132.5 × 51.4 × 99.8mm |
重さ | 164g / 259g(メタルプレートあり) |
価格 | 12,880円(税抜) |
カラー | ブラック |
発売日 | 2017年9月22日 |
補足としては、これくらい。
- 小型のUnifyingレシーバーが付属していること
- 解像度は320~440dpi
- 総ボタン数は8個(カスタマイズ可能)
- 充電式リチウムポリマー電池 (500 mAh)を備えていること
- 二年間無償保証
この製品は、ロジクールのハイエンドマウスである「MXシリーズ」となっており、形やコンセプトはほとんどそのままに、「究極の快適性と操作性」を求めた高級機です。
そのため、値段はロジクールの人気トラックボールマウス「m570」の2.5倍ほど。高い。それだけの値段を出して、「MX ERGO」の方を購入するメリットはあるかどうか、みていきましょう。
トラックボールマウス いざ開封
上から見た様子。箱はさすがに高級感ある。
マグネットでぱかっと開く仕組みになっています。ディスプレイの仕方が綺麗です。
取り出してみました。内容を全てあげてみます。
- 本体
- Unifyingレシーバー
- 充電用Micro-USBケーブル
- 保証規定&保証書
マウスだけを取り出してみました。漂う高級感。
裏面には、メタルプレートが磁石でがっちりとくっついていました。プレートを取り外すのに、ドライバ等は不必要。
ボールです。黒い球体にラメがキラキラしています。
こちらは同じくロジクールの「m570t」同様、取り外せる仕組みになっています。ただし、あちらは裏側から指で押し出せましたが、新型トラックボールである「MX ERGO」は細い棒状のもの(つまようじ等)で押し出してやる必要があります。
握ってみました。ザ・エルゴノミクス設計といったようなところです。これはストレスなく使えそうです。
Logicool Options をインストールしてすぐに利用できます
こちらのLogicook Optionsをインストールしました。
こんな画面になります。


m570tを購入した際に付属していたレシーバーで、MX ERGOも接続できました。接続はm570t同様、レシーバーと、Bluetoothにも対応されました。
なによりBluetooth対応が大きい。
以前購入したm570tのUnifyingレシーバーを、MacBookにさしたままで使っていたんですが、同じUnifyingレシーバー1つで、最大6台のロジクール製品を接続できるそうです。ってことで、一瞬で接続されました。
このソフトを使って、8個ある各ボタンの機能の割り当てや、ポイントのスピード、スクロールの速度・方向を直感的に調節することができます。
中央ボタンだけでこれの3倍ほどの選択肢(下にまだある)から割り当てることができます。
MX ERGO 使用感レビュー
マウスに手を置く際の快適性アップ
まず、マウスに重量があって安定感がすごいです。逆にいうと、重たすぎるために持ち歩きは向きません。持った瞬間に「MX ERGO」は家用、「m570t」は持ち運び用、と感じました。
その重量の主たる部分は裏面のメタルプレート。これを調節して、手首の角度を調整することができます。(二段階です:0度 or 20度)


これはつまり、「どちら側を浮かせるか」ということ。これではわかりづらいと思うので、実際に手を置いてみます。


明らかに手首の角度が違う。どちらの角度もアリですが、僕は断然20度の方がリラックスできました。
ロジクールによると、「人間の手首と前腕が最もリラックスするのは握手をするときの角度」のようで、このMX ERGOはその角度を参考としているよう。20度傾けることで、そのポーズに近い状態を維持でき、疲れにくくなるということですね。
「Logicool FLOW テクノロジー」により、複数デバイスで利用できる
FLOWとは、複数のデバイスを一組のマウス・キーボードで操作できるロジクールの独自技術です。
これによって
- 2台のPCをMX ERGO 一台で操作できる
- 2台のPCの間でファイルコピーもできる
という2つのメリットが生まれます。
ちなみに、「1/2」と表記されている上のボタンで一発でデバイス変更できます。同じWi-Fiにつながってさえいれば、画像とかテキストとかのコピペが別のPC同士でできるのです。しかも、Mac OSとWindows OSの組み合わせでも可能。
実用的な例を出すと、Win機のエクセルでテーブルを作成して、それをMacBookで書いてるブログに貼り付ける、っていうのができるってことですね。
「繊細モードボタン」で細かい作業を可能に
ボールのすぐ横にあるボタンを押すと、ポインタの動きが劇的に遅くなり、これによって細かい作業が可能になりました。
これまで、「細かい作業はボールじゃ無理だし…」とトラックボールを避けていた方も、これによってトラックボールも選択肢に入れることができそう。
僕は以前購入したペンタブと併用して、画像編集にでも使ってみようかと思います。
長続きするバッテリーで電池寿命の心配なし
「m570t」では電池が必要だったのに対して、MX ERGOはMicro-USBでの充電で動きます。フル充電で最長4ヶ月間使用できるという、長続きバッテリーですね。
驚くのは「1分の充電で1日使える」ということ。突然のバッテリー切れは、1分の充電で対応できるということです(1分で最長8時間使用可能だそう)。
おまけ:MXERGOを掃除する
トラックボールマウスを使用していると、だんだんボールがスムーズに動かなくなってきます。これはトラックボールとボディーの間にたまったゴミが原因。
なので、定期的に掃除してやる必要があります。と言っても難しい作業は必要なくて、ボールは適当に裏から押し出してやれば取れるし、あとはつまようじでゴミを取るだけ。
同じロジクール社のトラックボールマウスm570tを掃除してみた記事があるので、こちらを参考にして見てください。ほぼ同じ具合でいいでしょう。
まとめ:トラックボール使いなら買い
ERGOはトラックボールを利用する人の期待を裏切らない高性能トラックボールマウスだと思います。ざっくり使ってみた感想としては、完全にm570tの上位互換なので、あえてm570tに戻る理由は今のところなさそう。
ただし、m570tとの価格差を考えた時、「それだけの値段を上乗せしてまでMX ERGOを買う必要はある?」という問いはどうしたって現れます。自分の使用用途を考えた上で、一度m570tから購入してみるという選択肢もあると思います。
値段は張りますが、トラックボールに使い慣れている方や、これからトラックボールを買おうと考えている方が、さらなる利便性を求めるならばおすすめです。